単純な発想

ごく単純な発想をしてしまった自 分がいたことを思い出し、後悔していた。そうではなくて、ワイフはもともと人付き合いがよく、奉仕精神が旺盛な女性であることはよく分かっていた。したがって、高い倫理観や人間性が求められる高尚な仕事であればこそ、より適した仕事、いうなれば、ワイフは天職を見つけられたのでは、と改めて思えたのであった。 ガラスのホームヘルパー  そして、これが私には一番嬉しいことなのだと気が付いた。また、自分として、このように思えたこと、また心から実感できたことで、ワイフに対して少なからず理解を深め得た気がしたのである。それはそうと、抽選で選ばれなかったら、ワイフのチャレンジはどうなったのであろ うか。三回目の申込書を書いたのであろうか。次の抽選という機会がなければ、どうしたのであろうか。専門学校に通ってでも、むしろ上の資格を求めたのであろうか。ある種の使命感や天職を感じたとすれば、簡単に諦めることはしないと思われるが、 果たしてどうなのだろうか。しかし、今の私の心は、そんなことより優先的な大事は、娘の入試の合格発表を聞い た気分と同じであった。半面、一抹の不安も持った。物持ちがよく、物に溢れているわが家。全てがワイフ任せの現実を考えれば、これか ら先どうなっていくのであろうかと、時間が経つにつれ、気になってきた。猫三匹に、自分のことで手一杯の三人娘と亭主を抱え、ただでさえ整理されないわがないからと、これも結局は納得した。

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